
昨晩、「明治日本の産業革命遺産」として八幡製鐵所や三池炭鉱などが世界遺産に登録されました。
そうそう、わたしの実家の近くにも炭鉱の遺物が今でも残っていますよ。
これ竪坑櫓というらしい

子供の頃は、でっかいコンクリートの建物で近寄ったこともありません。
昔はもっと黒ずんだコンクリの塊に見えていましたし、近くにボタ山があって人も住んでいません(今も近くに住居はないです)から近寄りません。
いちおう明治期にできた炭坑なんだって
WikiPediaによると、ここの炭坑自体は明治期に海軍が開発した炭坑らしいです。
炭鉱そのものは明治39年に開坑した第五坑らしく、この竪坑櫓自体は昭和18年に完成したものらしいのです。
明治期の建築物ではないので、コンクリートなのでしょうか?
明治日本の産業遺産は企業所有が多い
今回の世界遺産に登録されれた「三池炭坑 宮原抗」の竪坑は明治34年に竣工したんだそうで、宮原抗の閉抗も1980年のためでしょうか巻き上げ機などもそのまま残っていますので、それらの機器も含めて世界遺産なのでしょうね。 (三池炭坑の閉抗は1997年らしい)
三池炭坑の設備の多くが残っているのは、三井鉱山が運営してきた炭坑だったことと閉山が遅かったことも関係していると思います。
そういえば、官営八幡製鐵所も官民の日本製鐵をへて新日鉄、新日鉄住金になってますから民間企業の管理下ですね。
軍艦島は、三菱所有です。
企業側ももってるだけでも維持費がかかるから、世界遺産に登録することで観光客がやってくるので・・・ということじゃないでしょうか。
本気で残したかったのは・・・
私個人的には、「韮山反射炉」だけじゃないかとおもうんですが。
ただ、外観は修復しつつも中身はないのでそれだけで遺産登録するには弱すぎなんじゃないでしょうか。
もう一つの萩反射炉は、崩れてしまっていて「城跡」状態ですよね。
国とか関連組織の管轄している施設はがらんどう
上の写真の竪坑は、閉山まで国営だったようで海軍から国鉄へ移転したのちに閉山してますので中はすっからかんです。
韮山反射炉も中身は残っていませんし、萩反射炉も外側が少し残っている状態。
誰か「ドローン」で空撮(というか突入)してくれると面白いじゃないかとおもうんですけど。
「竪坑櫓」が崩れたらニュースになるんだけど・・・
竪坑櫓(とその敷地)は、お金がなくて町は買い取ることもできなくて、補修予算もつかないので「放置プレイ」ということで残したらしい。
外壁のコンクリがボロボロになっていて、中の骨組みがチラチラ見えてきてますから侵食で相当傷んでいるんじゃないかと思うんです。
「そろそろ倒れんじゃない?」って感じ、
もし倒壊したら同じ高さのでっかい分譲マンション群つくれば町は潤うんじゃなの???(関連の土地も含めて管理組織からお安く譲ってもらって)
ちなみに、いまだに独立行政法人の所有らしいです。