
昨日のNY市場で原油価格が50ドルを割って、NIES/NASDAQにつづいて東証も株価が下落してますが原油価格のレンジは大きく外れているようには思えないのだけど。

今日も東証続落で16000円台でした
原油価格が下がることは、私のように一般消費者や消費国にとっては良いことだと思います。 ところが、今日の東証は昨日のナスダック市場やNISE市場価格を反映するように原油安を理由に株価が下落していますね。
ブルームバークのニュースでは、「あまりにも原油価格の下落スピードが速かったため、ネガティブな影響がでている」と言っています。
ネガティブな影響ってなんでしょう???
また、「原油安は・・・投資という視点からはエマージング市場からの資金引き上げを誘いかねない」ということが懸念なのでしょうか?
株価が下がった要因としては、原油安=>リスク回避=>円買い=>円高=>株価下落な様に見えます。
・午前日本株4日続落、原油安や円高嫌気=鉱業など全業売り(ブルームバーグ)
原油価格の適正レンジ
原油安とは言っていますが、相対的に見ると確かに原油安です。
では、原油価格の適正なレンジはいくらなのでしょうか?
ロイターのコラムによると、原油価格がOPEC主導であったか市場主導であったかという2つの枠組みとして価格レンジを見出しています。
市場主導であった1986年−2004年の価格レンジは現在価格で見て21ドル〜48ドルという。
昨日の原油価格50ドル割れといっても競争市場の枠組みで取引のあった時の上値にたっしてはいません。
ということは価格面で考えると原油価格はもう少し下がっても良さそうに思えます。
・コラム:原油が20ドルまで下がり得る理由=カレツキー氏(ロイター)
原油安で考えられる影響
次に、原油価格が下がることの影響についてはどうかというと。
ウォールストリートジャーナルによると、
「原油のような経済的影響力の大きな商品価格が6ヶ月で40%も変化すると予想不可能な副作用がある」ということでしょう。
具体的に「どこに、何が」というのではなくて「何が起こるかわからない」というのが危機感をかきたてているのでは?
投資家や企業が支出計画を縮小するとの意見もありますが、投資家は原油だけに投資しているわけではないでしょうし変化の期間も6ヶ月間で下がってきたこともありますから既に手を打っているとみてよいのではないでしょうか。
企業収益に関しては、オイルマネーが産油国と関連企業へ集中するのではなく空運業などへ広がることだと思いますがいかがでしょう。
オイルマネーの影響が大きいところと言うと、エマージング市場と呼ばれる新興成長市場(中南米、東南アジア、インド、ロシア、中国、東欧などが一般にエマージング市場といわれている)への影響が懸念されますが、これらの国は他にも政治、経済、社会情勢などのリスクがいくつも持ち合わせていますのでリスクマネージメントはされていると考えて良いのではないでしょうか。
・原油安で考えられる影響とは(ウォールストリートジャーナル)
原油価格下落はどれくらい急峻かといいえば
原油価格のチャートをみると、リーマンショックが起こった際の2008/07から2009/01の半年間で急激に下がっています。
それと比べると今回の変動幅はそこまで大きくはないですよね。
6ヶ月間で、140ドルあった原油価格が41ドルまで100ドル下がったわけです、今回の下落幅は50ドル程度ですから相対的に見れば下落価格は先の半分程度です。
2008年10月は1ヶ月間に40ドルもさがっています。
原油安のメリットが出て来れば、株価は回復するということでは?
経済の状況が悪く、原油需要が減ったわけではなく供給過多が要因の原油安ですからメリットが出て来れば株価は上がると思っていいのではないでしょうかね。
日本は年度末になりましたから、決算期になりますし原油安のメリットも遅からず目に見えて出てくるでしょう。
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